「中年の本棚」 萩原魚雷

本書は「中年の危機をどう乗り越えるか」に関連する本を紹介している。著者はフリーランスのライターで、普通のサラリーマンとは違った「中年の危機」を感じている。フリーランスの仕事は中年をさかいに仕事が減っていく。著者が若いころ、40歳過ぎのフリーランスのライターはほとんどいなかったそうだ。著者が40歳を迎えてフリーランスのライターを続ける不安やら何やらで「中年の本」を読むようになる。文芸書の古本のエッセイかと思い購入したがちょっと違っていた。

本書ではビジネス本から漫画まで多岐にわたる「中年の本」が紹介されているが、管理人が読んだことがある本はなかった。管理人が紹介されている本で読みたいと思った本は色川武大さんの本くらいだった。管理人の場合、ビジネス書も自己啓発本も興味がなく読んだことがないし、これからも読まないだろうなあ。30代から40代のひとが読むと別の感想になるかもしれない。

 何事も当事者にならないと身にしてわからない。思春期のように肉体の変化に気持がついていかなくて不安定になる時期が中年期にもある。もう若くはないし、かといって、誇れるような実績もなければ、貫禄もなく、定見もない。すべてにおいて中途半端で寄る辺ない。
 若いころは気持でからだを動かすことができたが、それがだんだんきつくなる。からだが硬くなるにつれ、心も硬くなる。
 年とともにあらゆることへの興味が薄れる。興味がないからくだらないとおもう。そのくせくだらないダジャレをいったり、どうでもいい自慢話をしたり・・・。たぶんそれは心の老化のせいだ。心の老化はからだの老化よりも自覚しにくい。気をつけようとおもってもすぐ忘れてしまうからだ。

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