別役実さん逝去

 日本の不条理劇をきりひらいた劇作家で、童話作家、随筆家としても活躍した別役実(べつやく・みのる)さんが3月3日午前0時12分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。82歳。告別式は近親者で行った。後日、しのぶ会を開く予定だが、日取りなどは未定。喪主は長女、林怜(はやし・れい)さん。

 旧満州(中国東北部)の長春生まれ。1958年に早大入学後、学生劇団「自由舞台」に入団、演出家の鈴木忠志氏らと早稲田小劇場を旗揚げした。68年に「マッチ売りの少女」などで岸田国士戯曲賞を受賞、以後は日本語の不条理劇を手がける劇作家として旺盛な執筆を続け、文学座、演劇集団円、兵庫県立ピッコロ劇団などに戯曲を書き下ろした。電信柱のある舞台で名前をもたない人間たちが不思議な出会いをする独特の作劇で知られた。

 日本芸術院会員で、日本劇作家協会会長、兵庫県立ピッコロ劇団代表を歴任。戯曲の代表作に「象」「にしむくさむらい」「諸国を遍歴する二人の騎士の物語」などがある。残酷な童話や意表をつくエッセー、犯罪評論なども数多く発表した。2018年の「ああ、それなのに、それなのに」が最後の舞台となった。パーキンソン病を長く患い、1月に体調を崩して入院していた。
(日経ウェブサイトより)

別役実さんが亡くなられた。管理人は別役さんのエッセイのファンで、劇作は見たことがなかった。別役さんのエッセイを読むようになったのは、NHKラジオで「虫づくし」の朗読を聴いたのがきっかけだった。朗読は常田富士男さんだった。独特の語りでとにかく面白かった。「虫づくし」の後は、「けものづくし」「道具づくし」「鳥づくし」「魚づくし」etc・・・と読んでいった。犯罪についての著作も面白かったが、戯曲を読むことはなかった。最後に読んだ別役さんの本が「ことばの創りかた」で7年前。「づくし」シリーズは殆どが絶版で入手が困難な状態。復刊することを期待したい。

心からご冥福をお祈りします。

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