愛してやまない10冊の岩波新書

日誌

岩波新書は絶版が多すぎるので、絶版に関係なく選んだ。岩波新書の場合、アンコール復刊することもあるかもしれないので。このところ毎月4~5冊刊行される岩波新書だが、読みたいと思うものが少ない。他の出版社も含めて、新書は粗製濫造状態の感じ。紙媒体があと10年もつのか怪しい雰囲気がする。

原子力発電  武谷三男編

この本も福島第一原発事故後に復刊。福島第一原発事故直後、絶版だった本書と「安全性の考え方」についてブログに書いたら凄いアクセス数だった。その時のブログのデータを間違って消去したため記事はもう読めない。

日本の思想 丸山真男

有名な「ササラ型とタコツボ型」論が収められている論文集。「日本の思想」と「現代政治の思想と行動」は法学部の教科書として本屋に平積みされていて、面白そうだったので買ったような記憶がある。

羊の歌 加藤周一

加藤周一の自伝的回想。加藤さんが未年なので「羊の歌」。ほんとうに頭の良いひとは違うなあと変に感心した。

世直しの倫理と論理 小田実

小田さんの入院中に書かれた時評のようなエッセイ。ベットの上で書いたので気楽に読んでくださいとあるが気楽には読めなかった。古本屋で入手可能だと思われる。

社会認識の歩み 内田義彦

大学教養のとき、「社会思想史」の先生が読めと言っていたので読んだ。今まで読んだことが無い分野だったので面白かった。教養もなくなり文系学部も存在が危うくなるとは思いもしなかった。

スウィフト考 中野好夫

政治家としてのスウィフトをこの本で知った。本当は怖い「ガリバー旅行記」は、決して子ども向けの本ではない。この本も古本で買って、いまも手元にある。

知識人と政治 脇圭平

最初に読んだのは20数年前で、すでに絶版となっていたため古本屋で買った記憶がある。最近、復刊したので入手するのは容易だと思う。

プルトニウムの恐怖  高木仁三郎

管理人は初版で読んだ。本書が書かれたのは、チェルノブイリ事故の前。高木さんは福島第一原発事故を知らずに亡くなられた。福島第一原発事故後、皮肉なことに本書が復刊した。30年前の問題は今も変わらない。

量子力学入門 並木美喜雄

入門とあるが量子力学を学んだひとでも難しい内容が含まれている。観測問題に関する町田・並木理論はあまり一般的ではないと思う。量子力学の観測問題はヨーロッパでは盛んに議論されていたが、現在どうなっているか管理人はわからない。

アメリカの心の歌 長田弘

「本当の自由とは失うものが何もない身のことだ」。ジャニス・ジョプリンの「ミー・アンド・ボビー・マギー」の詞の一説。 expanded edition版がみすず書房から出ている。

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